速報!! 能登地震の影響報告!!
3月25日、午前9時42分ごろ、北陸地方で大きな地震がありました。気象庁によると石川県能登で震度6強、当大学のある長岡市でも震度4と体感でも大きな揺れを感じました。
そこで、学内、学外の廃棄物有害物管理工学研究の関連装置の状況を3月25日に確認したので報告します。
学内
1. 研究室
2. 熱分析室
3. 微量分析室
4. 水質分析室
5. 恒温室
6. 環境科学分析室
7. 環境制御準備室
学外
1. 膜分離活性汚泥法連続運転リアクター
2. 実機スワール
3. CSOオートサンプラー
4. 道路排水採水装置
学内
1. 研究室
データ整理や論文検索を行います。また仲間と集う居室です。
被害は甚大??いえいえ違います。しっかりと整理整頓しましょう。
2. 熱分析室
ここでは、熱分解装置やマッフル炉など高温になる実験装置が多くあり火災の危険性が一番高い場所です。しかし、幸い運転中の装置はなく異常はありませんでした。
ボンベの栓を確認する学部4年 酒巻尭史
「ボンベ異常なしっ!!転倒もありませんっ!!」
熱分解実験装置の動作も正常でした。
3. 微量分析室
ICP発光分析装置や原子吸光分析装置など微量分析装置が設置してあります。
それぞれ高額のためこれらが転倒、落下すると目も当てられません…。
さらに試薬類の管理もしているためそれらの転倒が懸念されましたが異常はありませんでした。
「異常はないかっ!!」厳しい目で点検する修士1年 草場大作
4. 水質分析室
ここでは、SSなどの一般水質項目の実験を行います。
ここでも蒸留操作のためのガスバーナーなど火の元があり、注意が必要です。しかし、ここも異常なし。
わが研究室のマスコットの金魚とハゼたちも無事でした。
魚も大きなゆれにびっくり??
5. 恒温室
一定温度と湿度に保たれる部屋になっています。ここでは安定した条件の下実験を行う事ができます。
ここでは主に装置の転倒や転落を確認しました。
また、室温が一定に保たれているかもチェックしました。
室温、照明、ボンベなどすべて異常ありませんでした
6. 環境科学分析室
ガス成分を分析したりガス分離の実験を行います。
ここには可燃性のガスの配線があるため漏出してしまうと爆発の恐れもあり大変危険です。
振動で外れてしまった部分はないか十分にチェックしました。
水素ガス、メタンガスなどのボンベ!!大変危険ですので慎重なチェックが必要!!
7. 環境制御準備室
ここでは、オートクレープや、生態毒性に関する実験を行います。
本日大活躍の酒巻尭史の後姿「よしよし、異常ないなっ!!」
学外
本研究室では、学外にも実験装置を設置させていただいています。
リアクターが破損してしまうと、場所を提供していただいている方々にも迷惑がかかる可能性もあるため
チェックを速やかに行いました。
1. 膜分離活性汚泥法連続運転リアクター
新規高度水処理システムの連続運転を行っています。
破損すると汚れた水が漏れ出してしまい大きな問題になります。
しかし、全ての機器が正常に作動しており、破損もなく、担当者も一安心。
リアクター外観。連続運転中だけに緊張の対面
2. 実機スワール
スワールという簡易水処理装置です。こちらも実下水を用いているため損傷があると大きな問題になります。
しかし、本体、電気系統共に異常はありませんでした。
スワール外観
バルブの開閉チェックする学部4年 伊藤梓
3. CSOオートサンプラー
雨天時に発生するCSO(合流式下水道越流水)を自動的にサンプリングをする装置です。
1000日以上長期的にサンプリングを行っているため破損すると研究にも大きな損害になります。
しかし異常なし、動作チェックでも正常な動作を見せました。
「こわれとらんかぁ?」卒業間近に駆りだされるM2福間貴弘
4. 道路排水採水装置
橋梁上の道路排水を採水する装置です。橋梁接続部の安全を確認しました。
「異常なしやでぇ」再び登場のM2福間
確認の報告は以上です。
異常個所はありませんでしたが、地震のような自然災害は、いつ・どこで・なにが起こるのかは分からないので、
常に安全対策を行うことが必要であると再認識させられました。